どんぐり山行通信HTML版
第146号
入笠山
(にゅうかさやま1955m)
2019年9月21日(土)、霧雨
今回はビジターの柳川さんを加え21名の参加、リーダーは久津間さん。15号台風で房総方面では10日以上も停電が続く中、明日は台風17号がくるという。そんな気配を帯びながらバスは諏訪南ICでおりると、車窓には白いソバの花と黄金色の稲穂が季節を映し出していた。
◆到着した駐車場は小雨模様。雨具を身につけゴンドラ山麓駅へ。駅近くのスキー場は今の季節、マウンテンバイクやハンググライダーが盛んだという。山麓駅からゴンドラで標高差730mの山麓駅(alt.1770m)へとのぼり、小雨と霧が立ち込める遊歩道へ
◆遊歩道ではさっそく秋の草花が出迎えてくれた。黄色いアキノキリンソウが多い中、雨に濡れながらも朱色のエンビセンノウやフシグロセンノウが目を奪う。入笠湿原に着くと今度は青いエゾリンドウの大群生が広がり、メンバーの歓声があがった。ウメバチソウやアケボノソウも負けじと白い花を咲かせている。
◆湿原を抜けると次はお花畑の番だ。ジグザグ道のお花畑にはマツムシソウやゴマナをはじめ、ブラシのようなサラシナショウマやワレモコウなど、枯草ばかりが目立つようになったこの時期でも次々と現れる花の競演は続いていた。
◆花畑を過ぎるとさすがに花は稀となり、代わって濃い霧の中、サルオガセがカラマツの枝から垂れ下がって幽遠な雰囲気を醸していた。一汗かいて頂上に立つ。霧に包まれ視界は50mほどしかないが集合写真を撮って登った道を引き返す。
◆ゴンドラ山麓駅まで戻り、パノラマリゾートの食堂で昼食。小学生の遠足であろうか、100名以上いるかと思われる子供たちもお弁当を広げていた。昼食後、パノラマリゾート近くの「水神の湯」に立ち寄り希望者は温泉を楽しむ。ぬるめの温泉に浸かると思わずウトウトしてしまう。今回は小雨と霧で展望はなかったが、枯草に混じって健気に咲く今年最後の草花と、まどろみを誘う温泉の湯ぶねが印象に残る山行だった。
冨士見パノラマリゾート。小雨の中ゴンドラに乗る。
山頂駅でも霧は晴れず。
入笠湿原は一面エゾリンドウが咲いていた。
エゾリンドウをアップにしてみた。
花畑にはサラシナショウマ
マツムシソウも
霧の中山頂に到着視界は無し。
さっさと記念撮影をして下山。
下山も花畑を通って。
トリカブト
ワレモコウ
カラマツの木にサルオガセ
湿原にハナイカリ
ゴンドラ駅の脇にレンゲショウマ
北市民セ6:00→ 鶴ヶ島IC6:20→ 双葉SA8:00着8:10発→ 諏訪南IC8:45→ 富士見パノラマリゾート駐車場8:55着 山頂駅9:45発→ 湿原10:00→ お花畑10:10→ 入笠山山頂10:50→ ゴンドラ山頂駅12:00→ パノラマリゾート食堂着12:30(昼食)バス発13:30→ 水神の湯13:35着(入浴)15:00発→ 談合坂SA16:20着16:35発→ 鶴ヶ島IC17:20→ 北市民セ17:45 @5000(ゴンドラ代含む)(南雲記)