どんぐり山行通信HTML版
第126号
富山
(とみさん349.5m)
2018年1月20日(土)小雨のち晴れ
今年はじめての山行で、登りぞめは千葉の富山。バスは大渋滞の下り線を尻目に夜明け前の関越道を南下し、首都高速を羽田方向に向かう。ベイブリッジを過ぎて海ほたるPAで休憩したころから小雨模様になったが、それも目的の福満寺登山口に着く頃には止んでいた。◆身支度を整え出発。歩き出すとすぐ福満寺が現れ、まずは赤ら顔をした山門の仁王様にご挨拶。今日は二十四節気の大寒だというがさほど寒さは感じない。むしろ山道に入ると雨上がりのせいか湿度が高く汗ばんできた。やがて水仙の群生地が現れ、湿気の多い空気にほのかな香りが漂う。登山道は歩きやすく、所々で暖地性のアオキ、フウトウカズラ、ハナミョウガなどが赤い実をつけていた。◆十合目までの標石を追いながら登ると南峰山頂に到着。ここには「里見八犬士終焉の地」碑や「富山愛の鐘」などがあり、今更とは思うがご利益を念じて愛の鐘をたたく。5分ほどで北峰(349.5m)に到着。山頂付近は霧に包まれていたが、ここには展望台や皇太子殿下・妃殿下が登られた散策記念碑があった◆昼食をすませ、そのあとはジグザグした階段道の急勾配を一気に下り、八犬伝にまつわる伏姫籠穴を見学。この辺りからは青空が広がり、山里らしいのどかな田園風景が広がっていた。水仙遊歩道では、下山してきた人達のアドバイスで遊歩道の出口側から山に向かうことにした。◆ぬかるんだ道に気を配りながら進むと10分ほどでスイセン(ニホンスイセン)の大群落が現れた。葉を落とした雑木林の奥まで水仙が咲き広がるさまは見ごたえ十分で、思わずメンバーの歓声が上がる。ここは遊歩道中で最大の群落地だという。色々な水仙の中でもニホンスイセンは清楚で何かしら気品があり、まさに今日のフィナーレを飾るにふさわしい光景だ ◆水仙を堪能した後は 10分ほどでバスの待つ道の駅「富楽里とみやま」へ。今回は参加者が16名といつもより少なかったが、雨にも遭わず、花盛りの水仙を満喫でき、帰路渋滞もなく無事帰還した。(南雲記)
早速本命の日本水仙がお出迎えです
福満寺入口に古い登山道口の表示
福満寺山門前を右折
仁王様にご挨拶して
右手に墓地を見ながら山道を進む
合目表示の標石を確認しながら
三合目付近で迂回路があり、そこは水仙のちょっとした群生地だった
九合目を行くメンバー、もうすぐ南峰
南峰のお堂を見て
次は北峰へ
アオキの赤が雨に濡れて鮮やかでした
里美八犬士終焉の地でちょっと休憩
5分程で北峰山頂に到着
全員で記念撮影
展望台広場には桜も
海も見えました
下山途中で今回の登山ルートを確認
伏姫籠穴へ向かって急な階段を下る
伏姫籠穴到着
展望台の先に籠穴がある。展望台の柱に八犬士の名前が書いてあった
籠穴の中の様子
水仙歩道に向かう為にロード歩き
手前で黄色い水仙も
水仙歩道の大群落に到着
水仙の群落を動画で
ゴールの道の駅「富楽里とみやま」へ到着
北市民セ6:00→若葉駅6:20→(新倉SA、海ほたる PA)→鋸南富山IC9:10→福満寺登山口9:25着、登山開始9:35→富山南山10:45→北峰11:15着(昼食)12:00発→北峰登山口12:30→伏姫籠穴12:45着、13:10発→水仙遊歩道13:50着(水仙見学)14:10発→道の駅「富楽里」14:30着、15:00発→(海ほたるPA)→ 北市民セ17:45 @4,500