どんぐり山行通信HTML版
第116号
鋸山
(のこぎりやま327m)
2017年2月18日(土)晴
本年初の定例山行ということで、車中今年から代表をして下さる川上さんの挨拶と新役員小林(厚)、高山、中村、和田(留任)の方々の紹介があった。次いで今回リーダーの佐野さんによるコース説明。佐野さんは雨女を自認していたが、今日は実力発揮できず(?)曇りながらも雨の気配はなさそうだ ◆バスは高速道路を富津金谷ICで降り、内房線浜金谷駅近くに到着。早々に出発して平地を10分ほど歩くと「車力道コース」と「関東ふれあいの道コース」の分岐点に着いた。我々は後者コースを行くが、ここからはさっそく急こう配の階段が待ち構えていた。一汗かくと東京湾が広がる観月台に到着 ◆この周辺の樹林帯は三浦半島と様子が似ていてタブノキやヤブニッケイなどの常緑広葉樹が多い。花はまだほとんど見かけないが、それでも暖地性のフウトウカズラやハナミョウガの赤い実が人目を引いていた ◆歩を進めると、やがて目の前に鋸山の採石場が現れる。高度差50mもありそうな垂直な岩壁と矩形の採掘跡が頭上を蓋うように立ち塞がり、かなりの迫力だ。ブラタモリ風に言えばこの岩は凝灰岩で、加工しやすい良質石材として幕末~昭和にかけて盛んに採石されたという。登山路は岩を削った階段が多く、その段差が30㎝ほどもあり、かなり急こう配だ。これは切り出した岩を運ぶ作業者の足場だったらしい ◆古代遺跡を思わせるような採石場を通って山頂へ到着し、周辺で昼食。山頂と「地球が丸く見える展望台」からは三浦半島の久里浜港や近火力発電所、それに東京湾を行きかう船とその航路を横断するカーフェリーがよく見えた。また南側には高低差の少ない風景の中にポツンと抜き出て富山(とみさん、349m)の双耳峰が望めた ◆“鋸山は団体旅行で行く観光地”という先入観があったが、実際歩いてみるとなかなかハードな面があり、東京湾の海、樹林帯、岩山の風景が一望できるかなり変化に富む山であることが分った。今回は昨年1年間、膝の養生で山行を控えていた渡辺さんも参加され、持ち前の明るい笑顔と笑い声を連れてきてくれた。今年も事故なく、思い出に残る楽しい山旅ができることを祈りたい。(南雲記)
首都高速からスカイツリーが見えた
富津に到着
関東ふれあいの道コースを行く
階段きつい
観月台から東京湾を見る
石段の道を行く
採石場跡に到着
山頂展望台地獄のぞきが見える
朽ち果てた重機が置き去り
安全第一
山頂到着
記念撮影を
海を眺めて
地球が丸く見える展望台でギリギリみんな入ってる?
下山路には桜
おさかな館で買い物
房総名物の花もたくさん
海ほたるに立ち寄りました
北市民センター6:00発→三郷JCT7:05→葛西JCT8:05→湾岸幕張PA→富津金谷IC(ふっつかなや)9:25→駐車場9:40発→観月台10:15→鋸山山頂着11:50→昼食12:00-12:25→展望台12:45→登山口13:35着→金谷港13:55着14:40発→海ほたる15:20着15:45発→大泉JCT17:00→三芳PA→鶴ヶ島IC17:35 →北市民センター17:55着 @3,700